研究誌『松本清張研究』第7号

松本清張は推理小説、歴史小説、近現代史、古代史、ノンフィクションなど多岐にわたる文学ジャンルにおいて、作品を書きつづけ、多くの読者に支持されたが、その創作活動の多様さ、裾野の広さから容易に全貌が見渡せず、未だ十分に研究が進んでいない状況にあります。
『松本清張研究』は、全国の第一線研究者を網羅し、さらなる研究の推進と後継者の育成をめざして、年一回、記念館で発行する研究誌です。

特集 「歴史・時代小説の醍醐味」

・ 岡本綺堂と清張先生/杉本章子

特別対談
・清張さんの横顔 /阿刀田高+山本一力

論文
・『天保図録』ノート/野口武彦
・二つの日本合戦譚――菊池寛と松本清張――/石川巧
・消えた「なかま」のゆくえ――松本清張『無宿人別帳』をめぐって――/高橋敏夫
・江戸の<切絵図>と<噂>――捕物帳と清張――/山田有策

対談
・短編の緊密さ、長編の構想力/寺田博+中島誠

清張賞作家エッセイ特集
・「西海道談綺」を解く――「大伝綺小説」のタネは「火」だった――/山本音也
・絢爛たる策謀の果て/森福都
・無宿者に寄せる哀歓/葉治英哉
・史実の背後/山本兼一
・「低いところ」の視点/三咲光郎
・闇の領分/明野照葉
・無宿のこと/城野隆
・暗い話の効用/岩井三四二
・西洋的な伝奇小説の試み/島村匠

再録
・「天保図録」編外 閑筆遊歩
    桑名紀行/浜松・長崎紀行/印旙沼の秋/松本清張

・清張歴史時代小説――関連作品目録/関連記事目録 /佐藤芳子・栁原暁子 編

記念館研究ノート
・古代史家との往復書簡にみる、「火の路」高須論文の創作過程(一)
――第一論文「飛鳥の石造遺物」まで――/中川里志
・古代史・考古学への目覚め――朝日新聞社時代の松本清張――/小野芳美

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