研究誌『松本清張研究』第25号

今回の特集テーマは「清張と詩(うたごころ)」です。
松本清張の幼少年期に芽生えた詩心は、
後年の作品にも、俳句や俳人、詩や詩人、万葉集など、その片鱗が感じられます。
13歳のとき小倉の同人誌に発表した詩「風と稲」や、幼少期の思い出などを中心に、「清張の詩(うたごころ)」を探求する一冊です。
(2024年3月31日発行)

特集 清張と詩 (うたごころ)

対談
・松本清張の詩 (うたごころ)/穂村弘・田島安江

論文
・松本清張『表象詩人』における詩の創作と読書の記憶/久保田裕子
・小説『ゼロの焦点』における詩の機能 /尹芷汐
・清張小説のなかの俳句/綾目広治
・松本清張「たづたづし」における万葉歌の位相/尾崎名津子
・清張トラベルミステリーの万葉集/古橋信孝

特別寄稿
・資料紹介 中島利一郎宛松本清張書簡/松本常彦
・『北の詩人』と冷戦政治――1960年代初頭の韓国での受容と玄海灘論戦を中心に/(原著)李奉範、(訳)渡辺直紀
・幻しの肖像画/藤井康栄

投稿
・「北の詩人」を取り巻いた人々 ――元老文人訪問の記録から/鴻農映二

記念館研究ノート
・横山白虹と松本清張
 ――「眼の壁」「巻頭句の女」「時間の習俗」の俳句を中心に/小野芳美
・松本清張の詩心と揺籃の風景/中川里志

『松本清張研究』第25号



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