研究誌『松本清張研究』第15号

作家・清張にとって〈故郷〉とはどのような存在だったのでしょうか。
清張独自の故郷観、そして作品に見え隠れする故郷の姿を追いました。
対談、論文、エッセイそして再録など、清張作品の魅力を多面的にお伝えします。 
(2014年3月31日発行)

特集 清張と故郷[北九州]

対談
・海峡の先輩へ☆遙かな清張/青山真治・田中慎弥

論文
・清張・〈故郷〉の血脈/山田有策
・影の風景・「表象詩人」の故郷/松本常彦
・二人の女性俳人の肖像 ――松本清張「菊枕」「花衣」――/久保田裕子
・「黒地の絵」の小倉/加島巧
・清張作品に描かれた北部九州と「佐賀」への傾斜度/大津忠彦
・振矩師・甚兵衛の知略と侠気――『西海道談綺』論/石川巧
・松本清張と魯迅――「骨壺の風景」と『朝花夕拾』とにおける幼少年期の回想/藤井省三
・望郷と黙郷と原郷と――「ふるさと」をめぐる藤沢周平、山本周五郎、松本清張/高橋敏夫

特別寄稿
・「事実」の意味を問う清張――『或る『小倉日記』伝』の深層批評 /田中実

エッセイ
・「半生の記」に見る〈故郷と旅〉/小林慎也
・清張と小野家の人々/小野昭治
・夢と想いのふるさと小倉―創造の原点 /松本零士

再録
・木綿絣の絵 セピア色の詩風景 『富島松五郎伝』解説/松本清張
・松本清張氏の印象記/沈西城 記・関詩珮 編

投稿
・ 「日本の黒い霧」の再評価――中国における翻訳を通して/尹芷汐

記念館研究ノート
・松本清張翻訳論 ――その受容と世界文学へのまなざし/柳原暁子

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