時代を見つめ続けた松本清張の文学を研究することは、今後の時代の進むべき方向性と私たちの生きていく指針を見出だすことにもつながります。このような視点から、清張の作品や人物像についての研究活動を推進し、歴史や社会の事象の深層を追求する精神を継承していくため、松本清張夫人ナヲ様のご厚意により創設しました。

第25回 研究課題

「松本清張における服装の変容と無意識の構造―ジャック・ラカンの精神分析を手掛かりに」

■川里 卓 フランス国立東洋言語文化大学日本語学部専任講師
 
 (敬称略)

「松本清張文学研究―「法」の問題を中心に」


 ■孫平  九州大学比較社会文化研究院 特別研究者

  (敬称略)

第24回 研究課題

「切り捨てられた明治の尊攘派-『昭和史発掘』精神による「維新史発掘」」

■遠矢浩規  早稲田大学政治経済学術院教授

(敬称略)

共同研究「日本語・中国語・英語圏における『砂の器』の受容と展開」

■田中ゆかり(代表)日本大学文理学部教授
■王成    清華大学外国語文学学部教授
■角田拓也  コロンビア大学東アジア言語文化学部助教授

(敬称略)

第23回 研究課題

共同研究「『万葉考古学』における都市と地方をつなぐ交通の研究」

■上野誠(代表)國學院大學教授
■菅波正人   福岡市役所埋蔵文化財課
■山田隆文   奈良県立橿原考古学研究所指導研究員
■小鹿野亮   筑紫野市歴史博物館
■田中真理   九州産業大学講師
■鈴木喬    奈良大学准教授
■佐藤佑花   福岡市博物館学芸員

(敬称略)

「西園寺公望邸を中心とする元老の邸宅と「政治空間」に関する実証的研究-松本清張『昭和史発掘』「老公」などの成果の継承と発展」

■奈良岡聰智  京都大学公共政策大学院教授

(敬称略)

第22回 研究課題

「小説に描かれた考古学世界の理想と現実−松本清張と以後の小説−」

■絹畠歩 奈良県立橿原考古学研究所 主任研究員

(敬称略)

「韓国における社会派推理小説の受容とその変容−松本清張と森村誠一を中心に」

■安慧娟 韓国・成均館大学


(敬称略)

第21回 研究課題

共同研究「松本清張文学のメディアミックスに関する基礎的研究」

■志村三代子(代表) 都留文科大学准教授
■斉藤綾子 明治学院大学教授
■十重田裕一 早稲田大学文学学術院教授

(敬称略)

「松本清張におけるGHQ占領に関する表象と言説の総合研究」

■ 川崎賢子
立教大学特任教授

(敬称略)

第20回 研究課題

「松本清張、未完の仕事―《荒木光子の戦後史》」

■ 北原恵
大阪大学文学研究科教授

(敬称略)

共同研究「松本清張文学の韓国における翻訳状況と特徴」

■ 金宰奭(代表)
慶北大学校教授
■ 李貞淑
慶北大学校招聘教授
■ 金東鉉
慶北大学校博士課程
■ 南富鎭
静岡大学教授

(敬称略)

第19回 研究課題

『自筆原稿・日記・書簡類を素材とした日本近現代史学史の研究』

■坂口 太郎 高野山大学助教

(敬称略)

第18回 研究課題

松本清張の政治思想-言論界、大学、歴史記述』

■ 倉科 岳志
京都産業大学准教授

(敬称略)

『松本清張と森浩一-定説への挑戦と古代史ブームの牽引』

■ 深萱 真穂
フリーライター

(敬称略)

第17回 研究課題

『作品中の鉄道乗車記録詳細と文学的効果の考察
  -清張世界への乗り鉄論的アプローチ』

■ 赤塚 隆二
元朝日新聞記者

(敬称略)

『イタリア社会派推理小説の成立における松本清張作品の受容
  -「霧の会議」とレオナルド・シャーシャ』

■ 吉村 法子
立命館大学大学院博士課程

(敬称略)

第16回 研究課題

『松本清張の見た関東州-平石氏人資料を手がかりとして-』

■ 平石 淑子
日本女子大学教授

(敬称略)

『松本清張とラオス-ベトナム戦争の記述をめぐる研究-』

■ 尾崎 名津子
日本大学・早稲田大学非常勤講師

(敬称略)

第15回 研究課題

『松本清張「火の路」と漢魏晋以来「胡印」及び「景教印」等の研究
  -印章の世界にペルシア文化とその東漸をよむ-』

■ 久米 雅雄
大阪芸術大学客員教授

(敬称略)

『松本清張の研究-「回想的自叙伝」を中心に、社会教育・自己教育の視点から-』

■ 福永 義臣
元九州国際大学教授

(敬称略)

第14回 研究課題

『松本清張と地方紙- 「黄色い風土」 を中心に』

■ 山本 幸正
早稲田大学教育学術院非常勤講師

(敬称略)

第13回 研究課題

共同研究『韓国における清張作品の受容に関する調査・分析』

■ 森脇錦穂(代表)
翻訳家
■ ホ・ナムウン
映画記者・大衆文化評論家

(敬称略)

共同研究『松本清張と昭和30年代「中間小説誌」』

■ 高橋孝次(代表)
千葉大学非常勤講師
■ 西田一豊
千葉大学非常勤講師
■ 小嶋洋輔
放送大学非常勤講師
■ 牧野 悠
千葉大学大学院特別研究員

(敬称略)

国際共同研究『東アジアにおける松本清張作品の受容』

■ 藤井省三(代表)
日本・東京大学教授
■ 王成(WANG Cheng)
中国・清華大学教授
■ 于桂玲(YU Guiling)
中国・黒竜江大学教授
■ 陳國偉(CHEN Guowei)
台湾・中興大学助理教授
■ 南富鎭(NAM Bujin)
日本・静岡大学教授
■ 関詩珮(KWAN Uganda)
シンガポール・南洋理工大学助理教授

(敬称略)

第12回 研究課題

『清張古代学―『魏志』倭人伝から『魏志』東夷伝の考古学へ』

■ 東 潮
徳島大学大学院教授

(敬称略)

『松本清張と近代の巫女たち―「神々の乱心」にみる「御神鏡」の研究』

■ 美馬 弘(代表)
多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員
■ 望月 規史
奈良大学非常勤講師
■ 磯部 直希
多摩美術大学非常勤講師

(敬称略)

第11回 研究課題

『「黒地の絵」の英訳』

■ 加島 巧
長崎外国語大学教授

(敬称略)

『松本清張が追った、ヨーロッパの幻影を求めて―欧州統合運動の隠された一面―』

■ 前田 洋平
筑波大学人文社会科学研究科

(敬称略)

『松本清張の小説世界と今の中国社会の類似性について
              ―時代背景と人間の共通心理を視点に』

■ 張 雷
南京師範大学准教授

(敬称略)

第10回 研究課題

『動機と時空という視座からみた清張推理小説の社会性』

■ 和田 稜三
立命館大学非常勤講師

(敬称略)

『清張文学と旅―作品の舞台と人の研究―』

■ 大川 力(代表)
松本清張研究会会員
■ 西川 幸夫
淡彩画絵師
■ 藤澤 隆文
北九州市職員

(敬称略)

第9回 研究課題

『「象徴の設計」と「二・二六事件」における「上官命令への絶対服従制度」に関 する考察 』

■ 網屋 喜行
鹿児島県立短期大学名誉教授

(敬称略)

第8回 研究課題

『「隠花の飾り」英訳』

■ 栗田 香子
米国・ポモナ大学準教授
■ ジェイムズ・リプソン
翻訳家

(敬称略)

第7回 研究課題

該当者なし

第6回 研究課題

『モダニスト松本清張―マスメディアとの相互関連性をめぐる研究』

■ 宗像 和重
早稲田大学 政治経済学部 教授
■ 十重田 裕一
早稲田大学 文学部 教授

(敬称略)

『日本の探偵小説・推理小説と中国―その中国における受容と意味』

■ 王  成
中国・首都師範大学 助教授
■ 王 中忱
中国・精華大学 教授
■ 王 志松
中国・北京師範大学 外国語学部 助教授
■ 林  涛
中国・同大外文学院 日本語学部 助教授
■ 李  菁
中国・首都師範大学 大学院 修士課程

(敬称略)

第5回 研究課題

蘇我氏と日本の古代 ― 『日本書紀』の記載の検討

■ 水谷千秋
龍谷大学非常勤講師

(敬称略)

第4回 研究課題

『松本清張書誌情報の調査・整理及びデータベース化』

■ 佐藤芳子
司書

(敬称略)

第3回 研究課題

『松本清張の戦争と衛生兵の朝鮮体験』

■ 南 富鎭(NAM BU-JIN)
日本学術振興会外国人特別研究員

(敬称略)

『映像からみる戦後史資料の発掘と調査研究』(共同研究)

■ 吉良 芳恵
日本女子大学 文学部史学科 助教授
■ 大西比呂志
早稲田大学 社会科学部 非常勤講師

(敬称略)

第2回 研究課題

『松本清張「北の詩人論」』『「謀略朝鮮戦争」をめぐる歴史記述の問題』

■ 趙 正民
九州大学大学院 比較社会文化研究科 博士後期課程
■ 中西由紀子
九州大学大学院 比較社会文化研究科 博士後期課程
■ 山下 静香
九州大学大学院 比較社会文化研究科 修士課程

(敬称略)

『初期清張の学習―短編小説構築の方法』

■ 山口政幸
専修大学 文学部国文学科 助教授

(敬称略)

第1回 研究課題

『清張文学の基層–菊池寛の方法と立場』

■ 石川 巧
山口大学 人文学部 助教授
■ 谷口 基
立教女学院短期大学 非常勤講師
■ 新城郁夫
琉球大学 法文学部 助教授
■ 安 智史
愛知大学短期大学部 専任講師
■ 前田 潤
立教大学大学院 博士後期課程

(敬称略)